石原友明 展|サッケード残像

会期|2024年2月1日(木)-2月29日(木)
会場|MEM  map
時間|13:00 – 19:00
定休|月曜日 (月曜日が祝休日の場合は開廊し、翌平日休廊)
電話|03-6459-3205

眼はうごいている。いつも、うごいている。カラダの運動だけでなく、眼球が1秒に3回程度振動しているのだという。この眼 球の無意識の運動を「サッケード(saccade)」というらしい。目玉が動いているのに、世界はブレることなく安定して見えてい るらしい。科学的には説明できるのだろうが、ヒトが、からだという乗り物に乗り物酔いしないのは、ほんとうに不思議なこと だ。世界はいつも不安定にゆれ続けているはずなのに。  また別の話だが、フィルムのコマとコマの間がなめらかにつながって動くのは「残像」のせいだとも聞いたことがある。実際 にはコマとコマの間には暗闇がある。その暗闇にヒトは前の瞬間の残像を見ているのだと。サッケードの話を聞いて、この暗闇 のことを思い出した。世界の安定には暗闇が必要なのかもしれない。

石原友明

「運動する眼差し」または「世界?/わたし?」についての映像インスタレーション作品を展示予定。

恵比寿映像祭2024 地域連携プログラム参加企画展