石原友明
1959年大阪生まれ。1984年京都市立芸術大学卒業。80年代に写真やインスタレーションを含めた複合的な手法をもって登場し注目を集め、「ヴェニス ビエンナーレ・アペルト’88」へ参加や、栃木県立美術館(1998年)、西宮市大谷記念美術館(2004年)で個展を開催するなど国内外で発表しています。セルフポートレイト写真を紡錘形のカンバスに感光乳剤を塗って焼き付けた作品、革で縫い合わせた巨大な彫刻等、写真、絵画、彫刻を横断しながら美術のメディアの枠組みや、見ることの構造を問い直す作品を制作してきました。同時に石原は従来の意味での全身や顔の自画像を撮影するだけでなく、身体の一部(毛髪、血液等)を素材にした「自画像」を平面、立体作品で制作しています。制作行為は、「ものを身体化すること、身体をイメージ化すること、イメージをもの化すること、を繰り返すひとつのプロセス」であり、「からだ」の有限性を拡張する試みだと石原はいいます。
近年の主な展覧会に2017年個展「鏡と穴-彫刻と写真の界面」ギャラリーαM(東京)/「Japanorama 1970年以降の新しい日本のアート」ポンピドゥ・センター・メッス(フランス)、2018年「起点としての80年代」金沢21世紀美術館(他、国内巡回)/2021年個展「蠅とフランケン」MEM(東京)/2021年「フォトグラフィック・ディスタンス」栃木県立美術館/2022年「関西の80年代」兵庫県立美術館、等。
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