day light / watching the moon

北野は2013年一年間米国カリフォルニアに滞在し、ランドスケープのシリーズを撮影しました。以前から継続して取り組んでいる《one day》に連なる作品群と言えます。多くは一日に近い長さの長時間露光で、いくつかは数分間のスローシャッターにより撮影しています。
《one day》のシリーズでは市街地や爆心地、ハンセン病療養所の島、沖縄の激戦地など、日常的、歴史的な場所も含め「場所の記憶」に注目しました。本作は《day light》と《watching the moon》、太陽と月を主題にした2つのシリーズによって構成され、「人為と自然」の関係について考察されたものです。カリフォルニアのハイウェイや、市街地、戦争のモニュメントや廃墟などが撮影され、常に太陽と月、そして撮影者である北野自身の関係のなかに、ある風景をとらえようとしています。「地上の時間」と「宇宙の時間」のずれのなかに、私たちの生活が、いま、ここに存在する奇蹟を見ると北野は言います。


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