坂上チユキ展「陽性転移 第一章: 中国趣味」

会期:2016年1月9日(土) – 2月7日(日)
会場:MEM map
open hours:12:00-20:00 月曜休廊 [月曜祝日の場合は翌日休廊]
tel. 03-6459-3205

展覧会名の「陽性転移」とは心理学用語です。患者が医師に対して好意を寄せる現象を指しますが、同時に全般的に人間の生の営みのなかで生じる、恋愛や尊敬、家族愛も含めた心の動きをも含みます。本展では、唐の時代の人々のさまざまな想い、そしてそれが導いた運命についての逸話が、6枚の水彩画に託されています。これらの水彩を中心に、新作の油彩やドローイングも展示致します。
会期中に作品集『鳥の写本』(並装A5版 | 図版26点 | テキスト:保坂健二朗) 刊行予定。

坂上チユキは、太古の原始生物や微生物を思わせる微細で抽象的なドローイング、油彩、彫刻を制作してきました。代表的な作品は紙に水彩、鉛筆、インク、水晶やラピスラズリの顔料を使った作品で、青を基調に、多重なイメージが積み重なる画面を作り上げています。「パラレル・ヴィジョン」展 (世田谷美術館, 1993)、「Art spiorite Mediumnique Visionnaire」展(Halle Saint-Pierre, パリ, 1999)、「Emotional Drawing」展 (東京国立近代美術館, 2008) 等いままで国内外の美術館で作品が紹介されています。2014 年のヨコハマトリエンナーレでは、水彩、油彩、彫刻にまたがる、これまでの仕事がまとめて紹介されました。

作家紹介