sounds and things

「・・・見ることだけに集中していたつもりのボクだが、考えてみればボクは見ると同時にずっと歩き続けてきたし、呼吸し続けていた。小高い丘の頂を目指して進むといろんな音が聞こえてくる。道を踏みしめる自分の足音、遠くからかすかに聞こえる波の音と保育園のこどもたちの声・・・この世界には目にみえないものや写真に写らないことがたくさんある、という当たり前のことに気がついてうれしくなった。」

“sounds and things”と名付けられた本シリーズは、写真に写らない「もの」や「こと」を念頭に置きながら、大森が2012年から2013年にかけて撮影した写真を中心に構成されています。近年の大森の作品は、オバマの就任セレモニーの時にニューヨークで撮影された「STARS AND STRIPES」や、東日本大震災を契機に制作された「すべては初めて起こる」のように、ある特定の場所とタイミングで集中して撮影されていました。一方、この写真群は、「すべては初めて起こる」の完成後に、ゆるやかな時間軸のなかで、さまざまな場所で撮影されたものです。そこには、大森が出会った人々、屋内外の光景や、日常のオブジェなどが写されています。それらはばらばらのイメージでありながら、ひとつひとつに物語のはじまりを予感させるタイトル、場所、撮影年が記され、大森の目を通してすべて繋がっています。


[作品サイズ]
Sサイズ
エディション 7
イメージサイズ 212×317mm
額サイズ 421×522mm

Mサイズ
エディション 3
イメージサイズ 261×390mm
額サイズ 527×628mm

本ページに掲載作品全て、上記2サイズからお選びいただけます。


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