OPEN CITY

1:2012年、渋谷。モヤイ像前にいた喫煙家。

 

2:2012年、新宿。週末になるとドラムを叩きまくる男。今夜も新宿の街に男の生き様が響き渡る。

 

3:2012年、新宿。デパート前に少年7、8人がいた。カッコいいから「撮らせて欲しい」と頼むと、「俺は嫌だ」と一人また一人とその場を去り、残ったのは僕が撮りたかったニッカポッカの少年2人だけ。「撮りたかったら撮ってみろ」と言われている気がした。

 

4:2012年、新宿。三味線の達人。

 

5:2012年、原宿。原宿の磁場に引き寄せられるようにハデ子が2人参上。

 

6:2011年、新宿。酉の市で賑わう街で、「トラセテクダサイ」→「はぁ、本当に俺を撮りたいのか?」と怖い顔で何度も確認を迫る男。殴られるかと思ったが、「大阪人はすきだ」と言ってもらえた。

 

7:2011年、新宿。いつも同じ場所で演奏しているアンデスの演奏隊。年々メンバーが減少傾向。

 

8:2009年、高田馬場。大久保通りをバイクで走っていると音楽が聞こえてきたので急停車。三味線の音と共に闇の中へ引きずり込まれて行く。

 

9:2011年、高田馬場。駅前に500ml缶ビールを両手に持った写真家・ウィージーに似たおじさんがいた。ストロボの閃光に照らされた2本の缶ビールがブルース。

 

10:2013年、原宿。見覚えのある赤いハーレーが停まっていたので待つこと30分。10年前に撮らせてもらった女(ひと)だった。変わらぬライダースと網タイツのエンジェル。

 

11:2011年、新宿。東口に車を停車して忙しそうに買い物していた男。甲高い声をしていた。

 

12:2012年、原宿。ミスターハーレーデビッドソン。

 

13:2013年、新宿。待ち人ありの男。ライダースにリーゼント。撮らずにはいられない。

 

14:2014年、原宿。10年以上も撮らせてもらっている原宿のチームに以前所属していた男と再会。やはり無口だった。

 

15:2012年、原宿。ごった返す原宿駅改札で切符を買っていた男。タイツ、紙袋、Tシャツ、キャップ、カート、チワワ、路線図。一瞬で集積する写真は神。

 

16:2011年、新宿。西口デパート前、西陽のスポットライトを浴びてスターになったおじさん。撮影交渉をするも断られたのでキヨスクへダッシュ。タバコと缶ビールを持って再度交渉。そして乾杯。

 

17:2012年、新宿。日曜日の歩行者天国に現れたマリリン・モンロー。

 

18:2011年、新宿。デパートのショーウィンドウの前に美女発見。

 

19:2014年、新宿。自撮りしていた人。写真やカメラの話など立ち話20分超。

 

20:2012年、渋谷。ハチ公前にて待ち人来る。

 

21:2012年、新宿。風船は写真になにか物語を与える。ときにはそういうことに乗ってみることにする。

 

22:2011年、新宿。街は驚きに満ちている。あの角を曲がったらどんな光景が待っているだろうか?感謝と挑戦の気持ちを持って路上へ繰り出すのだ。


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