




会期|2026年3月21日(土)-4月12日(日)
会場|MEM map
時間|12:00 – 18:00
定休|月曜日 (月曜日が祝休日の場合は開廊し、翌平日休廊)
電話|03-6459-3205
鼎談
登壇者|金村修、矢野進(世田谷美術館学芸員)、阿部淳平(月刊誌『家電批評』編集長)
日 時|2026年3月21日(土) 18:15〜
会 場|MEM
定 員|20名、要予約、アーカイブ配信も有り
参加費|1200円
*トーク終了後の20:00〜21:00はオープニングレセプション(参加無料)を開催します。
会場参加チケット
オンライン決済=1200円(発券手数料24円が別途加算されます)
アーカイブ配信
配信期間|2026年3月24日-5月31日
視聴チケット
オンライン決済=1200円
MEMでは2度目となる金村修の写真展を開催いたします。
未発表のままだった北京で撮影された写真群を、本展と、そして同名の写真集とで初公開いたします。
夏季オリンピックで盛り上がっていた2008年の北京の郊外を撮影してほしいというZEIT-FOTO SALONの石原悦郎の要請に応じて撮影された。北京郊外は予想以上に荒涼とした風景で、密室映画の先駆的存在だった若松孝二の『処女ゲバゲバ』でのだだっ広い富士山麓の風景を思い出させた。『処女ゲバゲバ』での富士山麓の何もない荒野は、外部の無い巨大な密室を思わせ、主人公の星と花子はまるで荒野という風景に閉じ込められているのようにみえる。風景とは人間が発見したものでありながらも、わたし達をその風景に閉じ込めるのだ。広大な富士山麓の風景の中で、わたしは風景によって作られた存在であり、わたしが風景を見ているのではなく、風景にわたしが見られている。カメラによって撮られた風景は、わたしと世界に先立つ、非人称的な風景であり、わたしと世界の境界として現れるだろう。星と花子はどこにも属さない荒野という境界の上で十字架に張り付けにされる。
カメラは風景を作り出す装置でありながらも、カメラが作った風景に人間が復讐されるのではないだろうか。写真は空間を四角いフレームに収めることで世界を風景化し、更に世界を覆い尽くそうと、反復と転移と増殖が繰り返しながら、折り重なるように沈殿していく。今度は人間が写真の中に閉じ込められるのだ。
『処女ゲバゲバ』は風景に復讐される映画であり、わたし達の視覚の中に収まっていたようにみえた風景が、反対にわたし達を閉じ込める。わたしとは風景の中の一部でしかない。荒野で十字架に張り付けにされた星と花子の二人は風景の一部でしかなく、最終的には風景に呑み込まれるのだ。『胎児が密猟する時』の白く塗られた均質なマンションの密室で胎児のように丸くなって死んでいく主人公、丸木戸定男のように、野良山羊しかいない草原の中で『SKELETON GOATS DUST STORMS』はゆっくりと窒息していく。
金村修
金村修 略歴
1964年東京生まれ、東京在住。1992年から都市風景を撮影し続け、東京、ニューヨークなどで20回以上の個展を開催。1996年「ニュー・フォトグラフィー12」(ニューヨーク近代美術館)、1997年「絶対風景」(横浜美術館)、2004年「Rencontres Internationales de la Photographie d’Arles」、「2006 Venice Architecture Biennale」、2019年「DECODE/出来事と記録-ポスト工業化社会の記録」(埼玉県立近代美術館)など多数の展覧会で作品が紹介された。写真のみならず、近年は映像やコラージュ、ドローイングなどにも制作は広がり、2025年「総合開館30周年記念 作家の現在 これまでとこれから」(東京都写真美術館)でまとまって展示された。1997年に日本写真協会賞新人賞、第13回東川町国際写真フェスティバル新人作家賞、2000年に土門拳賞、2014年に伊奈信男賞を受賞。
【新刊】

写真集 『SKELETON GOATS DUST STORMS』
著者|金村修
判型|W305×H228mm、上製本
頁数|112 頁、図版47点
収録テキスト|金村修、梅津元
言語|日本語、英語
出版|Mēdeia 2.0/株式会社INDIGO
価格|通常盤 11,000円(税込)
価格|サイン入プリント付き特装版 33,000円(税込)
2026年3月発売予定
