糟谷恭子展「Diary of Eve’s Land」

会期|2025年1月30日(木)-2月16日(日)
会場|MEM  map
時間|13:00 – 19:00 [2月11日はトークイベントのため一般観覧は18:00まで]
定休|月曜日 (月曜日が祝休日の場合は開廊し、翌平日休廊)
電話|03-6459-3205

 

トーク&上映イベント
日 時|2月11日(火・祝)  19:00–21:00
登壇者|糟谷恭子、山崎みず穂
(インディペンデント・キュレーター、AWARE -Archives of Women Artists, Research and Exhibitions プロジェクト・マネージャー兼エディトリアル・コーディネーター)
【上映作品】
『きけ わだつみのこえ(Listen to the voices of the sea)』(2019年、カラー、サウンド、5分43秒)
『沈黙の海(Silence Bleu)』(2022年、カラー、サウンド、13分53秒)
会 場|MEM
参加費|1200円
定員20名・要予約

※対談はライブ配信、およびアーカイブ動画の配信も行います。[配信期間 2025/2/12–3/31]
※新作『Diary of Eve’s Land』(2023–2025年、カラー、サウンド、約40分)は、トークイベント中には上映いたしません。当日は13〜18時まで通常営業をしており、その間に新作はご覧いただけます。

↓↓会場参加チケット、オンライン配信チケットはこちらからお申し込みください

 


 

《Diary of Eve’ s Land》は、2023年にサウジアラビアのジッダに滞在した糟谷が、現地の女性達にインタビューした映像が元になっている。SNSを通じてプロジェクトへの参加者を募り、医師、心理学者、医療学生、IT企業職員やオンライン大学で学ぶ移民など様々な立場の女性達5名が協力に応じた。サウジアラビアは政府政策「ビジョン2030」の中、社会が大きく変わりつつある。その中で女性が求められる役割と自分が思い描く人生との軋轢のなかで生き方を模索してきた女性達の率直な証言と日常の映像によって構成される。

糟谷恭子は、フランス・パリを拠点に活動する美術家、映像作家。2002年、青山学院大学文学部英米文学科でアメリカ黒人文学を研究。卒業後、会社員を経て渡仏。2013年、フランスのモンペリエ高等美術学校で造形美術修士課程を修了。2011年の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故を受け、父親からフランスに留まるよう勧められる。そのことがひとつのきっかけで、社会や歴史を通し、自身のアイデンティティを見直す作品を作り始めた。とくに無名の人々が残した日記や文章等のアーカイブを調査している。共有される経験の大切さを問い、既成の歴史観を問う作品に取り組み始めた。

一緒に暮らしていた祖父は第二次世界対戦に従軍していた。祖父の経験を直接聞いてきた糟谷は、学徒兵の遺稿集『きけ わだつみのこえ』の佐々木八郎、宅嶋徳光の日記をもとに、映画『きけ わだつみのこえ(Listen to the voices of the sea)』(2019年)、『沈黙の海(Silence Bleu)』(2022年)を制作。これらの映画は、ブリュッセルや、プラハで上映された。他、コロナ禍のなか、女性アーティストによる国際的な集団「The Crown Letter」に参加。コロナ渦の生活、女性に関する問題を通し制作発信する運動に関わり、2022年KG+KYOTOGRAPHIE でもその活動が紹介された。

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