北山善夫展|脳の歴史の図

会期|2024年6月25日(火)-7月15日(月・祝)
会場|MEM  map
時間|13:00 – 19:00
時間|[6月25日(火)はトークイベント開催のため、観覧は17:30まで]
定休|月曜日 (月曜日が祝休日の場合は開廊し、翌平日休廊)
電話|03-6459-3205

鼎談企画
日 時|6月25日(火) 18:30-20:00
登壇者|峯村敏明(美術評論家)、堀浩哉(美術家)、北山善夫
会 場|MEM
参加費|1200円
定員20名・要予約
トーク終了後にオープニングレセプションも開催いたします。オープニングレセプションは参加無料です。

 

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※会場参加者には当日、会場にてアーカイブ動画の視聴リンクもご案内いたします。

 

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※アーカイブ動画は7月22日(月)までご覧いただけます。

 


 

北山善夫は幼い頃から描くことに夢中になり、独学で絵画を追求してきました。しかし大人になるにつれて生き生きとした自由な線が失われてしまい、一度絵画を断念します。70年代終わりには描線の代わりに、小枝や竹や針金、糸などの素材を使った木製パネルのレリーフ作品を制作します。やがてパネルと一体であった線が空間に放り出され、竹と和紙による立体作品へと発展していきました。立体作品について北山は「人間が世界をどう獲得して自分の世界をつくってゆくのか、幼き者の世界のダイナミックな、しかし未分化な世界像に、芸術としての可能性を造形化した。」といいます。素材を選び、組み合わせてつなげていく事はかたちを捉える感覚的な行為であり、「無意識という大きな世界」も問題としていました。

1982年、第40回ヴェネツィアビエンナーレの日本館で大型の立体作品を展示し、同じ年に絵画制作に再び取り組み始めます。絵画は「非常に意識的な世界である」と言い、再開し始めた頃は、画面の大きな空白に、小さな図像を描くことしかできませんでした。その構図は自分と絵画史全体に対する挑戦の関係図であり、小さな図像は「ほとんどこれだけの事しか言えませんという、おどおどした気持ち」の表れでした。それは同時に絵画の地と図の関係でもあり、人型の粘土の彫刻を平面に写し取った「偶像図」とオールオーバーな抽象画「宇宙図」の2つのシリーズへと進んでいきます。

北山の制作は立体や絵画にとどまらず、化石や古物、古い新聞や書物、人形などを作品とともに展示要素に加えるインスタレーションにも展開されます。

本展では、新作に加えて、絵画、立体、インスタレーションの3つの手法にまたがった制作の変遷を辿ります。