『網膜反転侵犯』 小松浩子 立川清志楼

会 期|2021年2月4日(木)-2月21日(日)
会 場|MEM map
時 間|13:00-19:00
定休日|月曜日
協 力|キヤノン株式会社、サイバーグラフィックス株式会社、岡田翔

 

【感染予防ご協力のお願い】
感染予防対策のため、NADiff A/P/A/R/T全体短縮営業になっております。ご来場は以下の要領でご協力ください。
発熱や咳やくしゃみ、鼻水などの風邪の症状があるお客様は入場をご遠慮ください。
マスクの着用と、手指のアルコール消毒のご協力をお願い致します。
マスクを着用されていない方は入店をご遠慮いただきますことあらかじめご了承ください。
入店は同時に5名までとし、入店人数によって一時的にお待ちいただく場合がございます。
人と人との間隔をなるべく開けてご鑑賞ください。
展示品にはお手を触れないようお願いいたします。


【オンラインイベント・動画配信】
展示会場内で行われる音楽ライブを、YouTubeのMEMチャンネルで動画配信いたします。

『網膜反転侵犯』ライブ映像
ゲスト奏者|大谷能生(サックス、エレクトロニクス、作編曲、トラックメイキング/批評:ジャズ史、20世紀音楽史、音楽理論など)
撮影・編集|岡田翔

 

小松浩子、立川清志楼の映像作品もYouTubeにて会期中限定(2/1–2/21)で公開中です。[公開は終了しました]
[小松浩子映像作品]
《内方浸透現象》
2019年に埼玉県立近代美術館で展示した《内包浸透現象》を8mmフィルムで撮影した映像作品。

《内包浸透現象》Slide show
2019年に埼玉県立近代美術館で展示した《内包浸透現象》の8×10プリント全点を時系列でまとめたスライドショー。

「第三者遠隔認証」
2019年HIJU GALLERYにて開催された個展会場で撮影された8mmフィルム映像。

「生体価格保証」
2019年にIG Photo Galleryにて開催された個展会場で撮影された8mmフィルム映像。

 

[立川清志楼映像作品]
2020年7月から遂行中のプロジェクト「第一次三カ年計画」より6作品を配信
流動
焦定
揺動
滅線
平垂
持続

MEMチャンネルでの配信は終了しましたが、立川清志楼チャンネルでは引き続き映像作品が公開されています。


小松浩子と立川清志楼による映像インスタレーションを展示致します。
小松は、工業地帯や工事現場の資材や廃材を一貫して撮影してきたが、その大量の写真プリントを夥しく空間全体に展示するインスタレーション手法で知られている。展示空間のサイズから、印画紙のサイズと量を割り出しその空間に見合う量の写真プリントを生産する。そのインスタレーション空間自体をさらに8mmカメラで撮影し、その映像を床に投影したりモニターで上映することで、同じ時空間内でスチル写真と動画を、多重化した視点を通して構成をする手法に特徴がある。小松はかつて2010年から一年限定で自主ギャラリーを運営し、毎月一回二週間の新作展を10回連続開催した。
立川は「物質地帯」と題された「非物語で物質性の高い触覚的映像作品を制作している作家」による実験映画の上映会を定期的に開催し、小松も含めた国内外の映像作家を紹介するとともに、自身の作品の上映会を2020年7月から毎月連続で開催している。「作品の生産に次ぐ生産こそが作家生命の根源であり作品の生産停止は作家の消失を意味する。」と立川は言い、毎月5本の新作の映像作品を発表している。
制作活動の長期計画性や非物語で物質性の高い映像作品という点が、両者の作品をゆるやかにつなげているように見えるが、それぞれの作品が持つ資質は異なる。小松の作品では物質の量や質量が重要な要素になっており、同時にそれらの夥しい物質がプリントや映画など複数の媒体を通過する過程で均質化、抽象化するダイナミズムを持つ。一方、立川の作品は、動物園等ある現場でのカメラ据え置きのワンシーンワンショットの作品が多く、一定時間内に捉えられた微細な風景の変化を主眼とする。
その二人が、「網膜反転侵犯」という題名のもと、お互いの領域を侵犯し合いながらひとつの空間を共同で作り上げる。
なお、本企画は東京都写真美術館主催の「第13回恵比寿映像祭」(2021年2月5日-21日) の地域連携プログラムの一環で開催いたします。