会期:2012年6月16日(土)- 7月16日(月・祝) 7月29日(日)まで会期延長
会場:MEM map
open hours:12:00-20:00 月曜休廊(7月16日[月・祝]は営業)
tel. 03-6459-3205
<関連企画>
林ナツミ写真集出版記念対談
ゲスト 飯沢耕太郎
期日:6月16日(土) 18:00-
会費無料(予約不要)
場所:NADiff a/p/a/r/t
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 1F
*対談終了後2F MEMにてレセプションパーティを開催。
林ナツミは、「よわよわカメラウーマン日記」という自身のブログで、2011年元旦より、「本日の浮遊」というタイトルで自分自身が空中に浮かんでいる写真を一日一カット一年間継続して発表するプロジェクトを始めました。その日彼女がいる場所で、何のトリックもなく、その場でジャンプして撮影される写真です。ナツミ独特の表情と相まって不思議な浮遊感覚と無重力感を醸し出しています。
ナツミはブログに加えツイッター(現在フォロワーが10,900名)とフェイスブックで自分の活動を展開、プロジェクトの主な舞台はインターネットです。
彼女のブログは立ち上げから数ヶ月を経て台湾や中国はじめアジア中に浮遊写真のブームを興し、自分の浮遊写真をとる人々が続出しました。中国では「東京浮遊少女」という名前で紹介され、瞬く間に各種メディアが取り上げました。
急速な経済的発展に伴う旧体制からの飛躍や、高度資本主義社会への加速的移行を見せる中国をはじめとするアジア諸国の若い世代が、ナツミの浮遊写真に新しいフロンティアへジャンプする自分たちの未来を重ね合わせたのかもしれません。
ナツミのブログには、アジアのみならず、ヨーロッパ、北米、南米、スカンジナビア、ロシア、中東の人々からも多数のコメントが寄せられています。西欧でも無数の個人のブログからニューヨークタイムズ、ウォールストリートジャーナルなどのメジャー誌までが、彼女の活動を写真とともに紹介しました。
ナツミは、重力の存在は我々を束縛するくびきの象徴であり、「我々は皆重力の影響下にあると同様、社会的なストレスに影響されています。ですから、瞬間でも私の写真を見ることによって現実のストレスからの解放を感じてもらえれば良いと思っています」と、あるインタビューで語っています。実際彼女は、空中に浮いている瞬間重力から解放されていて、その行為を日記として継続的に発信することで、束縛からの解放についての強いヴィジュアルメッセージを発信しています。
本展は、ナツミが従来のインターネットでの活動に加え、物理的な展示会場に活動の場を展開するはじめての試みです。青幻舎から出版される写真集の出版記念展も兼ね、林ナツミの初めての個展として開催致します。
参考情報:
林ナツミ写真集『本日の浮遊』6月下旬に青幻舎より刊行 B5版 144頁 2,310円(税込)
林ナツミHP「よわよわカメラウーマン日記」